さて、引き続き計画をしていこう。今回は屋根の構造について。
前回の床構造の検討に引き続き、屋根の構造の検討について。と、言っても床構造とさほど差はないのだ。根太が垂木に変わる程度の話となる。
<<DIYで農機具小屋を作った話>>
計画のお話 | 作業に関するお話 |
---|---|
【計画その1】 単管で基礎構造を作る | 単管を組み立てるのに必要な道具 |
【計画その2】 屋根構造を決定していく | けがき道具はとても大切 |
【計画その3】 壁構造の検討をする | 波板トタン貼りに苦労した話 |
【計画その4】 扉構造を決定する | レンタルの回転工具を借りて失敗した話 |
小屋作りにインパクトドリルが活躍した話 |
注:あくまで素人DIYなので参考にする程度にして欲しい。
屋根構造を考える
片流れ屋根構造
屋根は、雨や雪が降ったときに屋根の上に水分が溜まらないように、傾斜を付ける必要がある。
屋根の構造に関しては、片流れの屋根構造を採用することにした。片流れというのは、こんな感じの片側に傾斜しているタイプの屋根だ。単純な構造なので作りやすい。

ただ、この片流れ屋根の場合、傾斜を緩やかにしておくとメンテナンス性が上がる一方で、水捌けが悪くなる。なので、一般的には15°程度の傾斜を付けることが推奨されている。
うーん、15°の角度を付けるとこんな感じに?!

これはなかなか、屋根の上の作業がきつそうな角度だ。10度くらいで許して貰えまいか?え?自由?そりゃま、そうなんですけどねぇ。
屋根部材が結構重くなってしまうので、しっかり方針を決めて行かないとダメだよね。
屋根に野地板を使うか
さて、農機具小屋の屋根構造として考えられるパターンは幾つかあるみたいなんだけど、簡単な構造としては、垂木を配置してその上に直接トタンを貼るパターン。
トタン板を直接貼るだけだと、雨漏りしやすいというネックはあるんだけど、自動車の車庫なども似たような構造なので、さほど気にすることはないだろう。
そしてメリットも有る。塩ビ波板などを使えば、採光ができるのだ。小屋の中に光源を設けるにせよ、自然光を取り込める方が良い。
でもなー、野地板貼ったほうが雨漏りの心配は減るんだよね。アスファルトルーフィング貼れるし。おっと、野地板の説明はしておくべきか。

まずは単管で枠組みを作って、その上に垂木と呼ばれる木材を渡す。

この上に貼る板が、野地板と呼ばれる板だ。構造用の合板を貼ることが多い。スリムビスなどを使って固定する予定だ。

こんな感じになるね。この上に貼るのがアスファルトルーフィングと呼ばれるシート材料で、雨水を通しにくくなるんだね。
これで水漏れの心配は随分と減るんだけど。でも貼るのにはタッカーが必要なんだよね。
タッカーを使った経験がないので調べて見たのだが、建築関係で使われるのはハンマータッカーと呼ばれるタイプのようだ。なにやら壊れやすい道具らしく、信頼性が高いのは老舗のラピッドという会社の出している物が良いのだとか。
ただ、そもそもタッカーを使う必要があるのか?というと、粘着層ルーフィングと呼ばれるタイプを使えば、貼り付けるだけで施工が出来るのでタッカーは不要ということになるようだ。
尤も、側面などに固定することを考えると、一切タッカーが要らないということにはならないかも知れないんだけどね。ここはトライしてみるしかないと思う。
貼る板のサイズを決める
さて、屋根のサイズなんだけど、合板を切らずに並べる感じにしたいと思う。
そうすると小屋の屋根サイズは、長手方向は1820mm、3640mm、5460mmといった感じの屋根サイズを選ぶことになる。
合板は四つ角が合わないように、切断する必要がある。
現在の計画だと、小屋の幅は5460mmとなる。実は既設の構造物を流用する予定で、サイズは自由にならないんだよね。短手方向は2500mm単管を使って、その上に垂木2600mmを並べて作る構造を選んだ。


あと、屋根の端、軒先とケラバの処理はどうするか?ということも少し考えておきたい。あまり贅沢な仕様にする必要はないんだけど、これもホームセンターに置いてある金物を探すしかなさそうだ。
構造強度を上げる
そうそう、まだしっかり計画が練れていないんだけど、屋根の構造強度を上げておきたいなとは思っている。
具体的には、ワイヤーで引っ張ることを考えている。
こんなのが効果あるかはちょっと分からないんだけど。
施工にあたって用意したい道具
墨出しが必要
そうそう、屋根を作るにせよ、床を作るにせよ、墨出しという作業が必要になる。鉛筆を使って直線を引いて作業をしても良いのだが、なかなか面倒な作業となる。しかし、昔から優れた道具が用意されているんだよね。
昔は、墨壺と呼ばれる道具だったようだけど、今はピーラインチョークというアイテムがあるとのこと。
僕は使った事がないんだけど……。
何れにしても真っ直ぐな線を引いて、その上に釘を打っていくという作業をしてあげると、作業が捗るのだ。
ええと、後何か書こうと思ったんだけど、思い出せない。天井は、裏から見ると単管剥き出しということにはなるんだけど、まあ、イイヨね。
高所作業
さて、屋根の上での作業を行う場合には、最低限やっておく必要がある。皆さん、気にせず作業している人も多いようだが……、ダメ、絶対。
いや、厳密にいうと高所作業にはあたらないのだが、しかし地上から2m以上の高さがある場所での作業である。安全に配慮するに越したことはない。
コメント