DIYの話題を出したので、DIYをやるにあたって基礎の基礎となる電動工具、電動ドリルとインパクトドライバーについて少し書きたいと思う。
前の記事で書いた丸ノコなどは、持っていなくてもDIYは出来る。
切るのはホームセンターなどにある切断してくれるサービスである程度の寸法に切ってもらえるし、そこそこ精度も出る。細かい部分はノコギリを使って細工すれば良いだろう。
けれど、穴あけはそういう訳にもいかない。ホームセンターによってはレンタルしてくれるところもあるのだが、正直、自前で持っていた方が都合が良い。電動ドリルとインパクトドライバーは使用頻度も高いから、必須だと思う。
例えば組み立て式の本棚など、組み立てる際には電動ドリルは必須だし、簡単な棚を作るなら穴開けとコースレッドの締め付けは必須。数が多くなると、工具がないとやってられない。
電動工具はそんなときに便利だ。
穴開け専用の電気ドリル
穴開け専用かドライバードリル兼用か
僕が持っているドリルはコイツ。

いや、多分コレのコピー商品だと思うのだけれども、ハンドル付きで13mmまでチャック出来る電気ドリルだ。20年ほど前に買ったので、多分同じ型式のは存在しないだろう。

何が良いかというと、鉄工13mmまで使えるドリル(ハイパワー)だということと、グリップ付きだということだ。当時は鉄板に穴あけなどすることもあったから、ハイパワーなドリルは絶対欲しかったんだよね。
コレに似た形のアイテムはこちら。

マキタのDP4002と同等で、13mmをチャックできることとグリップが付いていること、そしてお値段が手頃であることで、オススメである。
ちなみにコイツ持っているのだが、サブ機の位置づけだね。

……型式を見たら、これの前の前くらいのモデルかな。
ちょっと用語がバラバラになってきたので、このブログでの解説を入れておこう。何か、サイトによってまちまちなんだよね。
- 電動ドリル:穴開け専用のドリル。チャックキーを採用した堅牢なドリルチャックを備えた構造が多い。
- 電動ドライバー:ネジ締め専用のドライバー。スリーブ式のビットを挿入して保持するタイプが多い。軽量化できるのがポイント。
- ドライバードリル:穴開けとネジ締め両方が出来るタイプで、チャックキーレス方式のドリルチャックを備え、トルク調整機能がついているものが多い。
電動ドリル | 電動ドライバー | ドライバードリル |
![]() | ![]() | ![]() |
DW30YA | FDB3DL2(LCS) | DS18DE(NN) |
一応、ハイコーキで全部揃えてみたが、こんな感じになっている。ドライバードリルは、有線タイプもあるんだけど、コードレスが主流なんだよね。
一応、穴開け専門の電動ドリルとネジ締め専門の電動ドライバーがあって、両方出来るのがドライバードリルという位置づけになる。
僕がよく使うキリは3mmで、せいぜい6mm程度までの穴開けしかしない。
穴開け専用機である電気ドリルは、穴開けに特化している分、大きな穴をあけることができる。ネジ締め専用の電動ドライバーはとにかくスリムに作られている。
ドリルドライバーだとイロイロできる機能が付いているのだが、チャック構造がチャックキーレス方式だと、チャックキー方式に比べてやや緩みやすい。チャックキー使わなくて済むので楽ではあるんだけどね。
まあ、そんな理由で、今買うならマキタかハイコーキを推す。京セラ(旧リョービ)でも良いけど。オススメのタイプはズバリコレ。

あれ?ハンドルないよね?マキタじゃないの?と思われる方もいるかもしれないが、それには理由が。正直、初心者向けなら木工25mmまで開けられれば十分だし、モーター単体の性能で考えるとハイコーキ(旧日立工機)に軍配が上がる。
同じ価格帯のマキタよりも回転数が高くちょっとだけハイパワーだ。
このクラスの電動ドリルが1つあれば、DIY用途であれば困ることは少ないだろう。
充電式の電動ドリルは必要か?
ところで、上に紹介したドリルは、コードの付いたドリルである。正直、穴開けに関して充電式電動ドリルが必要か?といわれると、個人的には不要だと思っている。充電が必要になる充電式のドリルは、バッテリーの残量を気にするのが結構煩わしい。
敢えて充電式を選ぶのならマキタ推しなのだけれど、「電動工具同士でバッテリーを共用できる」のが充電式のメリットなので、既に持っている電動工具があるのならばそちらを基準に選ぶべきだろう。

で、充電式のドライバードリルなら18Vでタイプかなぁ。
初めてで充電式の工具をチョイスするなら、マキタのドライバードリルだろう。上で書いたようにハイコーキの方がモーター性能は信頼性が高いのだけれど、マキタのほうがバッテリー回りが充実しているんだよね。これ1つでイロイロできるし、ケースもバッテリーもついてきて、家の外にも持ち出せる。ただし、お値段は高いね。
ホームセンターで借りられるなら、買う前にぜひとも使ってみるべきだ。
充電式のドライバードリルで気になるのは、重要バランスだ。
グリップの下にバッテリーを付ける構造が採用されているため、バッテリーの分だけ重くなることが、どのように作業性に影響するのかは、実際に使ってみて確認すべきだろう。僕はあまり好きじゃない。
また、バッテリーが高いので、バッテリー+充電器を持っていないのであれば旨味が少ないのもネック。外で仕事をする人でもなければ、充電式のドライバードリルの意味は余り出てこないように思う。
ボール盤もオススメ
そして、穴あけ作業が多いのであれば、ボール盤を手に入れると一気に楽になる。
慣れないと真っ直ぐに穴を開けるのもなかなか大変で、ハイパワーの電動ドリルを買うくらいなら、むしろボール盤をオススメしたい。

置く場所に困るアイテムではあるが、置く場所があるなら是非とも買いたいアイテムだ。
ただ、大抵は置き場所に困るので、こういうアイテムを買って代替するのもアリ。

ドリルガイドはお安いのもあるのだが、安物は買う意味がない。ボディが樹脂製のものは、精度がでない。慎重にやれば、ガイドなしで穴を開けても、さほど精度はかわらない程度のアイテムだ。それでも物は使いようなのだけれど、絶対に初心者向きじゃない。だから、どうせ買うなら少し剛性の高いしっかりしたものがおすすめ。
インパクトドリル
ネジ締めに最適
さて、上でも紹介したが、インパクトドリルも持っていると便利である。というか、木材にコースレッドを打ち込むのに手回しのドライバーを使うのは、もう拷問だからね。
絶対にあった方が良い。安いのでも十分に使える。
で、我が家で使っているのはコレ。

最大約100N・m(1,020kgf・cm)とちょっと非力ではあるが、呼び径4mm程度のコースレッドをメインに使っている僕にとっては、十分である。
ただ、人に勧めるとしたらこのクラスだろうか。

インパクトドリルとしては14.4Vくらいのアイテムで問題ないと思う。同じ価格帯のマキタのMTD001はバッテリー互換のないアイテムだから、ちょっとオススメは出来ない。
充電式のインパクトドリルは、取り回しが良くなるためにオススメ出来るアイテムである。僕はコード付きのものを使っているけれども、大物を組み立てるときには困る事もあるのだ。その辺りまで考えると、充電式が欲しくはなると思う。
最後はお財布と相談する話になると思うんだけど。
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