キャンプでアヒージョを作るのは定番だと思うのだが、これまで「作ってみようかな」と思いつつも、手を出していなかった。ところが、先日ホームセンターを覗いたらお安くスキレットが売っていた。
スキレットと言えばLODGEが有名なんだけれど、それなりにお高い。多分、Made in Chinaであることは間違いなさそうなんだけど、品質的にはどうなんだろうね?
スキレットの魅力
スキレットはめんどくさい
「魅力」と書いておいていきなり「めんどくさい」とは何事か!というおしかりを受けそうだけれども、基本的に鉄鍋は面倒なのだ。
こちらでも言及したけれど、水を付けたまま放置したり、食材を鉄鍋に入れたまま放置すれば錆びるのは当然である。
必ず同じ手順で「お手入れ」をする必要がある。
簡単に言うと、以下の流れだ。
- 水洗い(中性洗剤は使わない方が良い)
- 水分を拭き取る
- 油を薄く塗る
こんな感じ。
慣れてこれば何も考えずに手が動くのでなんてことはないのだが、面倒に感じる人も多いだろう。これを面倒くさいと感じるか、何も感じないのかで「使えるかどうか」が分かれてしまう。
他にも、最初にシーズニングと呼ばれる儀式を必要とする。つまり、錆びないようにコーティングして売られているが、そのコーティングを剥がす作業が必要になる。プレス品や鍛造品であれば空焼きをし、鋳造品であれば水を張った状態で煮沸させる作業だ。
鋳造品は基本的に空焚き厳禁なのだが、メーカーのサイトを見ると軽く空焚きする程度であれば問題ないようである。
中華鍋などは表面が白くなる手前まで加熱して油分を焼き切るのだけれども、そんなことを鋳造品でやったら大変なことになるので要注意である。
同じ理由で急激に冷やすようなこともNGだ。だから、使ったばかりで熱々になったスキレットに水をぶっかけるようなことをしてはいけない。
熱が逃げにくいので全体的に暖めるのが得意
じゃあ、そんな手間なのに何故愛好家が多いのかというと、それは「愛」なのだ。

あい?
いや、嘘デス
余熱を使った煮込み料理や、野菜にじっくり火を通すような料理に向いているのである。これが実に美味しい。
この手の本がたくさん出ていることからも「愛」を感じるわけで。
キャンプなど時間を使って料理できる環境であれば、こうしたレシピを使った料理は嬉しいよね。ただ、料理するのが好きでない人や時短料理を目指したい人にとっては、重いだけの面倒くさい調理器具ということになる。
ちょっと工夫するだけで、スキレットでも時短料理は目指せるんだけど(調理時間が短くなるという意味ではないよ)。
スキレットを使って料理を作ろう
そんなわけでアヒージョ

どんなわけなの?
アヒージョ、美味しいよね?
ということで、作ってみました!

……人のサイトの画像で申し訳ない。だって、写真撮る前に無くなっちゃったんだもの。
アヒージョはオリーブオイルで煮込んだ料理で、基本的にはオリーブオイルの中にニンニクや鷹の爪と、適度に塩を加えてエビ・カニなどの甲殻類や牡蛎・アサリなど貝類とマッシュルームなどのキノコ類を適当に突っ込んで煮るだけの簡単レシピである。
オリーブオイルとニンニクの組み合わせさえ忘れなければ、基本的には何をあわせても問題ない。
先日作ったのは、タコとマッシュルームを入れたアヒージョだった。
塩分が少なくて少々不評ではあったが、アヒージョの本領発揮は残ったオリーブオイルにある。これを翌日のパスタに絡めたら大好評だった。
ただ、基本的には甲殻類を入れるとハズレが少ないと思う。
ちぎりパンを作ろう
さて、こちらは作ってはいないけど是非ともやってみたいと思っているレシピである。

スキレットの定番レシピとしてあげられるのがスキレットの上で焼くパンである。スキレットごとオーブンに突っ込んで焼き上げるレシピで、そのままテーブルに出す感じの料理である。
基本的には小麦粉とドライイースト、砂糖、牛乳、バターなどを使ってパン生地を作り、発酵させて丸めたモノをスキレットに敷き詰めればいい。後は焼くだけである。
ただ、この生地はベーキングパウダーを使うやり方でも良いし、何ならホットケーキミックスを使ってもいい。
これで何が良いかというと、スキレット自身が熱を貯めるので、じっくり焼き上げてくれた上に、テーブルの上に出した後でも暖かく余熱で調理してくれるのである。
既にアヒージョから離れてしまったんだけど、色々な料理が出来るので是非面倒な調理器具「スキレット」を手に入れて欲しい。
スキレットを買うときは、蓋となるスキレットカバーや取っ手に被せるカバーなんかも一緒に買っておくと便利だよ!
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