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単管を使って農機具小屋を作る【計画その4】

農機具小屋

随分と記事の間が空いてしまったが、計画としては最後の記事となるはずだ。

前回までに、床、屋根、壁とやってきて、残すは扉だけという展開になっている。そして、以前から書いているが、この話は計画だけじゃなくって、平行してモノを作っちゃっているんだよね。

本来であればしっかり計画を立てて、それに沿った工作をやっていくべきだったんだけど、それが出来なかった。そういう事情があったんだよねぇ。

<<DIYで農機具小屋を作った話>>

計画のお話作業に関するお話
【計画その1】 単管で基礎構造を作る単管を組み立てるのに必要な道具
【計画その2】 屋根構造を決定していくけがき道具はとても大切
【計画その3】 壁構造の検討をする波板トタン貼りに苦労した話
【計画その4】 扉構造を決定するレンタルの回転工具を借りて失敗した話
小屋作りにインパクトドリルが活躍した話

注:あくまで素人DIYなので参考にする程度にして欲しい。

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扉を付けるぜ

計画の始まり

計画その1からその3まではなんとなくぼかして書いているんだけど、今回の計画のスタートは農機具をしまうための畑の脇に作られた小屋が老朽化して使えなくなったところからだった。

壊れた小屋を撤去して、新たにその場所に同じ規模の小屋を建て直せば良かったのだけれど、小屋作りには時間がかかることが予想されたし、立地条件的にちょっと困った問題もあって移設することにした。

で、移設先に選んだのが使っていない単管製のブドウ棚の下である。

単管は、大工さんの伝手で足場に使っていたモノを貰った関係で当初から錆びていたんだけど、棚は寸法を出して斜面に打ち込んでしっかりと立っていた。これを「使える」と思ったのが始まりだったんだよね。

結果から言うと、この判断は失敗だったんだけど。

で、扉を付ける

そんなわけで、基礎となる単管は立っていて、これに合わせて小屋を作るところから計画がスタートしたんだけど、お陰でかなり苦労することになった。1から作り直すべきだったんだよね。

まあ、後悔したところで仕方がない。

既に単管を骨組みにして屋根がつき、床が作られて、壁も出来上がっちゃったんだから。で、次の段階が扉付けというわけだ。

で、前回、言及したように引き戸を3枚付けることにした。個人的には開き戸の方が面倒が無くて良かったように思うのだけれど、親父殿が強く引き戸を要望したので3枚とも吊り戸タイプの引き戸にすることになった。

扉の構造

さて、では扉をどうやって作るか?なのだが、前回言及したようにダイケンの吊戸車レールの組み合わせで作ることにした。

そうするとこんな感じに作ることになるのだが、扉の方は市販品を使う訳にもいかずに、自作することになった。

理由は、このダイケンの吊戸車を取り付ける部分、4本のビスで取り付けられる構造になっているのだが、これの相手になる木材が必要なんだよね。ところが、多くの扉はそんな都合の良いアイテムがついていないことが多い上に、まあまあのお値段がする。

仕方がない。

そこで、2枚は4×8板と呼ばれるベニア板に木材で作ったワクをくっつけて扉にすることにした。こちらの2枚である。

両開きの扉なので、全く同じ構造にすれば同時に作ることが出来るね。ただ、当然ながら扉を作った経験はないのでやっつけ仕事で作ってみることに。えいやっ。

こんな感じの骨となる木材を目の形に配置して、表面にベニア板を貼るという簡素な構造である。本来ならば斜めに筋交いを入れたいのだが、そんな技術は持ち合わせていなかったので両面にベニア板を貼ることで強度を出すことにした。上側の2箇所に入っているのが、ダイケンの吊戸車を取り付けるための下地材だ。

両脇の木材に留めても良かったんだけどね。

コンパネを流用

なお、同じ構造でもう1枚の扉も作る予定だったんだけど、この扉、雨対策で平トタンを貼り付けることにしたために、それなりのお値段がかかる結果に。

ベニア板4.5mmが1,200円×2で、構造材に使った垂木材40×30×2000mmが4本で600円×4。これに平トタン1枚3,000円で、合計7,800円@1枚である。

割高になってしまった印象だったので、コンパネを使うことにした。どんなものかというと厚み12mmで、1800×900mmの片表面にウレタン塗装が施してあって、コンクリートの型枠に使う板材である。サイズが4×8版ベニア板とほぼ同じで塗装がしてある分、高コストな平トタンを張る必要がなくなる。コンパネ2,000円+垂木材2,400円で済む計算になるので、合計4,400円@1枚に収まるのだ。尤も、板厚12mmを使うので、2枚貼るとめっちゃ重くなるから1枚だけ使うところも影響は大きい。ただし、板が厚い分頑丈な扉になるけどね。

枠が必要

廃材利用の枠

ところで、扉のことばかり書いているが、実はその前に解決しなければならない問題がある。

実は、屋根、床の構造は比較的簡単に決まったのだけれど、壁構造が単管組みを選択したばかりに少々厄介な構造になった。そして、扉を取り付ける面も単管組みにしてしまえば、統一感も出たんだけども……、資金力の問題で廃材をりようすることにしちゃったんだな。

結果から言うと、これ、既設単管を流用するのと同じような面倒な問題を引き起こすことになった。

単管流用で問題になったのは、精度の問題。ある程度精度を出して単管を地面に打ち込んであったんだけど、ミリ単位で精度が出ているかというとそんなことはなかったし、立ちも垂直が出ているとは言い難いところがあった。お陰で現場合わせの造作をする羽目になり、かなり無理な形になっている。

で、廃材利用の方は……、これは多分後にも問題になるんだけど、面が出ていない材料が結構あって、これを誤魔化しながら組み合わせているお陰で精度が出ない。で、そのしわ寄せが扉をとりつける面に?!それでも無理矢理枠を作っちゃったんだよねぇ。

オレンジ色に色づけた部分をほぼ廃材のみで作ったので、寸法もいい加減だし面も出ていない。よくもまあ、こんな構造に吊り戸を付けたモノだと感心する。

形になっただけマシといえば、そうなのかもしれないが、全て現場合わせで作ることに。

なお、床材も構造材は買ってきたが、構造材の上に廃材が敷き詰められた構造になっている。親父殿ぉ、廃材利用は大概にしていただきたい。色々調整大変なんだよぉ。

トタンを貼れば見えない?!

まあ、親父殿はかなりいい加減な性格なので、その辺りは気にしないらしいのだが。表面に波板トタンを貼るのは苦労するよ?

……既に苦労した後なんだけれども、まあ、トタン貼りは親父殿担当である。頑張ってくれたまえ。

ともあれ、扉と枠が出来たところで、あとはレールを付けていく作業に入るわけだ。

レールは、真っ直ぐになる必要があるので枠の裏側に木材を1枚貼って、その上にレールを固定する構造にした。こんな構造でも、ダイケンの吊戸車でスムーズに動いてくれたのだからたいしたモノである。

というわけで、タイトルに「計画」と書いてはいるが、ほぼ実行済みの話だ。廃材を使い始めたあたりで計画は意味がなくなっちゃったのだけれども、仕方ないね。

費用の算出

ザックリ、材料費だけで20万円程であった。工具に5万円くらいかけたけれども。

ただし、随分と廃材を利用したので、恐らくコストはそれなりに抑えられていると思われる。以下、ザックリ表にしてみた。

部位合計金額
構造材料96,000
屋根材料70,000
床材料74,000
扉材料36,000
合計276,000

大雑把にはこんな感じであるが、工具とか含んでいないので実際にはここに更に諸費用5万円程度は必要となるだろう。

細目に関してもリストアップはしたのだけれど、需要はないと思うので止めておこう。大まかなイメージで。

あと、今回はかなり廃材を利用しているんだけど、廃材利用はデメリットの方が多いので余りお勧めできない。時間がかかるし綺麗に出来ない。そして、余り安くならないんだよね……。

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